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【フルートレッスンに欠かせない1本のエンピツ】

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こんにちは。フルート奏者の町井亜衣です。


 

何人もレッスンをしていると、生徒さんによっていろいろな個性が見えてきます。

その中で、レッスン中に言われたことや気付いたことなどを、エンピツで書き込みをしない子がいました。

 

そしてふと、ニース国際音楽アカデミーという、フランスはニースで行われる音楽の夏期講習での出来事を思い出しました。

その時に、講師が言っていたことと同じことを、今日私は生徒に言いました。

 

 

フルートレッスンを受けながらフランス語の通訳をしました

その時は、2005年の夏休みでした。

わたしは、フランスに留学して1年過ぎたところ。

当時、リヨン国立音楽院で教授をしていた(現在はパリ国立音楽院の教授ですが)、フィリップ・ベルノルド氏の講習会に参加していました。


フィリップ・ベルノルド氏とのツーショット。二人とも若い・・・

 

わたしの他に、日本から参加した日本人が5人いて、彼らの通訳をするようにベルノルドから依頼され、私は5人分の通訳をしていました。

まだまだ通訳にも慣れていない時だったので、時々電子辞書を使いながら通訳をしました。

私にとっては、ものすごくハードな仕事でもありましたが、非常にいい経験になりました。

 

 

フルートレッスンに全員鉛筆を持参していなかった・・・

その時に、4人、続けてレッスンになった時があったんですね。

1週間の講習の真ん中を過ぎたくらいの日に午後の時間のレッスン。

 

ベルノルド氏もお疲れなこともあり、ややイライラしていました。

私も、休憩なしで4人の慣れない通訳にヘトヘトになりながらも…

 

それでもベルノルド氏は素晴らしいレッスンを繰り広げてくださっていて、近くで通訳をしながら感激していました。

 

 

その時に、たまたまだったと思うのですが、続けて全員が鉛筆を持っていなかったんですね。


 

フィリップが「あれ?エンピツは?」というたんびに、私が持っているシャーペンを生徒さんに貸していました。

 

 

 

フルートレッスンで全員が同じ鉛筆を・・・

それが4人続いた、4人目のレッスンの時。

ふと、フィリップが言ったのです。

「日本人はみんな同じシャーペンなんだね、そんなに流行ってるの?」と。

 

 

私が貸していたことを気づいていたのかもしれません。

 

 

「私が貸していて、私のものだから」と伝えると、「なぜ自分のエンピツを出さないんだ?」ということになりました。

「カバンの中に置いてきてしまったのなら、持ってきていいから取ってきなさい。亜衣は貸さなくていい」と、私に返してきました。

 

 

たまたまそのタイミングでレッスンを受けていた子は、カバンの中にもエンピツは無いというので、その事を伝えると、

「エンピツなしでどうしてレッスンに来れるんだ?なにを学びにきているんだ?」とおっしゃいました。

 

 

フルートレッスンで愛のお叱り・・・

『一度言われた事を書き込まずに、君は次に吹く時に100%全てを覚えていて吹けるのか?君は、書き込まなくても吹けるという事なのだろう?だったら亜衣はエンピツを貸す必要はない』

そのような事をおっしゃっていました。

 

 

そして、書き込まずにレッスンが進みました。

 

 

やはり、「ここはテヌートで」など、指示されたようにすぐには吹けません。

また違う場所から続けて吹くと、忘れてしまっています。

今までの癖の通りに演奏してしまうのです。

 

 

そして、

「別に僕は困らないけど、君はわざわざ日本から高いお金を使ってここまで来て、なぜ学ばない?なぜ掴み取って来ようとしない?僕は100%を与えたいが、それでは君は全く受け取れないだろう?」

厳しくも、至極当たり前のことで、そして愛のある事を仰いました。

 

 

 フルートレッスンで、なぜ鉛筆が必要なのか?

私は、生徒にレッスンをするときには、必ず目指しているものを確認して、それに合わせたレッスンを行います。

そして、当然、時間もお金もかけてレッスンに来ているわけだから、しっかり持って帰ってほしいと思っています。

 

この時のベルノルド氏も、わざわざ日本から時間とお金をかけてきた生徒に対して、それだけのものを返してあげたい、学んでいってほしい、という情熱でいっぱいだったはずです。

 

私の生徒に対しても、ほぼ同じ言葉を投げかけました。

それは、頑張っていることを知っているからこそ、気付いてほしいからこそです。

 

もちろん、書き込むことが全てではないし、楽譜が真っ黒だからいいわけでもないですよ。

けれど、自分が注意したいことなど、必要な情報は書いておいた方がいいはずです。

 

 

心理学的にも証明されていますが・・・

心理学者のエビングハウスというドイツ人の方が、19世紀、記憶と忘却の関係性を実験し『エビングハウスの忘却曲線』というデータを発表したそうです。

その実験のグラフなどは、Googleで検索すれば沢山でてくるのですが、20分後には42%を忘れてしまうそうです。

 

1時間後には56%。約半分のことは忘れてしまうのですね。

翌日、1日後には74%。得た情報の3割ほどしか覚えていないという事になります。

そこから1か月後はなんと79%。2割ということですよね。

 

 

フルートのレッスンは60分~120分

フルートのレッスンは1時間くらいから2時間くらいが平均的です。

エビングハウスの忘却曲線にのっとると、20分後には4割忘れてしまい、1時間後には半分は忘れてしまうわけです。

120分のレッスンだったら、きっと、最初の方で言われたことは、3割しか覚えていないことになりますよね?

 

だから、大切な事、自分が新しく知ったこと、忘れたくないことは書き込んだりメモしたりする必要があるわけです。

いつが一番覚えているの?って、言葉を貰った瞬間ですよ。

 

 

レッスンの時間でどれだけのことを吸収できるか

1時間~2時間という時間は、非常に短い時間です。

その時間の中で、どれだけのことを吸収できるかということは、『今一瞬一瞬を見逃さないこと』が大切です。

 

 

何を観て、何を聴いて、何を感じ取れるか。

感じ取れる量が多ければ多いほど、吸収できることも多くなります。

 

 

そして、そこで気付いたことを忘れないために、記録に残すわけですね。

 

 

先生がお手本を吹いてくれているときに、どこをみていますか?

楽譜を観ていませんか?

 

楽譜を観ていても、答えはそこにありませんよ?

先生の口元や身体の使い方に答えはあるはずですよ?

 

 

同じレッスンを受けても結果が人によって変わる

才能の差、といってしまえばそれまでかもしれません。

けれど、どれだけのことに気づいて、それを察知し、自分のものにしようとするか、ということに関しては、才能だけではないと思います。

努力でどうにかできる部分が、非常に多い部分だと思います。

 

 

自分が上手になるために、今目の前に存在する壁を乗り越えるために、沢山のヒントがレッスンの中には落ちています。

ただ教えてもらうのを待つのではなく、色々なところから色々なことを吸収できる場所。それが、レッスンという場。

 

 

私は、そう思ってレッスンを受けてきましたよ。

 

 

結局は自分自身の心構え次第

結局、先生がどれだけのことを与えてくれていたとしても、それを受け取れたり吸収できるかどうかは、生徒の心がまえ次第だと思います。

どんなに与えてくれていても、受け取ろうとしていなかったら、そのプレゼントは床に落ちていくだけです。

 

そして、そのギフトを引き出せるかどうかも、生徒が引き出そうとできるかどうか、という部分もあると思っています。私はそう思っていました。

 

 

私自身、自分のレッスンの時間には、たくさんのことを学びたいし、沢山のことを先生から引き出したかった。

だから、引き出すように、そして一瞬一瞬を取りこぼさないように、どんなに小さなギフトにも気づけるように、努力していました。

 

 

『自分で考える力』を育てること

私は、フルートを本格的に始めたのは17歳ということで、非常に遅いスタートでした。

だからこそ、沢山考えて、工夫して、少ない時間をどれだけ活かせるか、少ないレッスンの中でどれだけ吸収できるか、ずっとずっと考えてきました。

遅いスタートだからと、諦めたくなかったから。

 

私には、才能があったわけじゃないと思います。

努力する才能はあったかもしれませんが・・・。

 

 

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