【フルート・音楽】

【フルートのブレスの仕方・息継ぎの音が入ってしまう時の対処法4選】

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フルートを一生懸命演奏していると、ブレスの音が大きく入ってしまうことがよくあります。

フルートの演奏に夢中になっていて、練習や本番を終えてから冷静に録音を聴いてみると、自分のフルートの演奏中のブレスの音がすごく耳障りで目立つ!というようなことって多々ありますよね。

 

フルートのレッスンで「演奏中のブレスの音を立てないようにして」、と言われても、じゃあどうすればいいのかがわからなかったりする場合も。

 

今回は、その「フルートのブレスの仕方」について、「息継ぎの音が目立ってしまう時の対処法」として4つのことをお話ししていきます。

 

Contents

フルートのブレス音が耳障りになる原因は?

まず、なぜブレス音が目立つのか。その原因を明らかにすることが大切です。

 

原因がわかっていなければ、それをどう取り除けばいいかがわからないからですね。

例えば、テストで点数がとりたい!と思っても、どの部分が点数を伸ばせない原因になっているのか理解しなければ、テスト対策のしようがなかったりするのと同じことです。

 

フルートのブレス音が耳障りになる原因は

 

  • フルートを演奏することに夢中になっていて自分の「音」を聴いていない
  • フルートを演奏する時に身体や喉などが力んでいる
  • ブレスをする時の口の形がよくない
  • フルートを演奏中にしっかり深くブレスができていない

 

これら全て、もしくはいずれかができていないことで、フルート演奏中のブレスの音が大きくなって耳障りになっている場合が殆どです。

それぞれに分けて解説していきます。

 

フルートを演奏することに夢中になっていて「音」を聴いていない

これは、誰にでもよく起こることではありますが、フルートの音を出すことや楽譜の音符をちゃんと演奏することに夢中になっている時、よく聴いているつもりでも「自分の音」が聞こえていない時のことです。

 

おそらく、「音は聴いています!」と言いたくなる方は多いと思うのですが、残念ながら、「本当に」自分のフルートの聴けているのであれば、ブレスの音が大きいことにもその場で気づけるはずです。

そうすれば、気をつけて直していくことができます。

 

気づけていないから、今あなたはフルートのブレスの音が小さくできずに困っている原因である、いうことを、まず「最初に受け入れる必要がある」ということになります。

 

そもそも、自分がそんなにフルートを演奏しているときにブレスの音を立てて息継ぎをしているという自覚がなかったりするんですね。

でも、録音してみると「ブレス音、すっごい耳障りだな…」と感じる。

 

それは、演奏に夢中になっていて、フルートを演奏中には自分の音が聴けていない証拠ですから、まずは少し冷静になって「自分の音を聴く」ということを始めてみてください。

 

先生から指摘されて、意識してみて初めて気づける生徒さんをたくさんみてきましたよ。

 

フルートを演奏する時に身体や喉などが力んでいる

自分はフルートの演奏中「ブレス音がうるさい」と認識できたなら、次はそれを改善していくことができます。

では、なぜブレスの音が入ってしまうのでしょうか?

 

それは、「身体や喉などが脱力できていない」からです。

身体に力が入っていたり、喉がしまっていたりすれば、深くブレスを取ることができませんし、喉の気道は細くなるわけですから、ブレス音がなってしまっても仕方がない状態ですよね。

 

ブレスを取る時にももちろんお腹の支えを使うことは大切ですし、フルートをいい姿勢で維持することも必要ですから、最低限の力は必要なのですが、必要以上に力んでいたりすると、やはりブレスの音が雑音として目立つ原因になります。

姿勢を正し、身体に入っている無駄な力を抜き、締め過ぎている喉も脱力できるようにしましょう。

 

ブレスをする時の口の形がよくない

これは、改善すると顕著にフルートのブレスの音が消せる一つになります。

 

多くの「ブレスの音が目立ってしまう」方のブレスの取り方は、「は」や「ひ」という形で息継ぎしていることが多いです。

その状態って、先程お話しした喉がしまったり身体が力んだりすることにも繋がります。

 

試しに「は」という形や「ひ」という形で息継ぎをしてみてください。ブレスの音の音程が高くなって、目立ってしまうと思いませんか?(参考動画:このページ下部にありますので見て聴いてみてくださいね)

 

それを「ほ」とか「お」という形を意識してブレスをしてみてください。

それだけで、ブレスの音の音程が下がり、目立ちにくくなるはずです。

 

これが、ちゃんと身体が脱力できて無駄な力が抜けていればより、めだたなくなっていきます。

フルートを演奏中にしっかり深くブレスができていない

これも、上記のことに連動するのですが、フルート演奏中に「は」や「ひ」とブレスを取っている時、深くたくさんの息を吸えていないことが多いです。

 

頑張って吸ってるのに、「ひ」とブレスをとっていると、呼吸が浅いし身体が力んでいるので、たくさん息を吸うことができず、息が長く続きません。

なので、次のブレスのタイミングでも、必死で息を吸うことになり…と、よくないループを繰り返してしまうのです。

 

身体を脱力するためには、いい姿勢でフルートを持つことが重要になります。

なので、全てのことが連動していきますので、姿勢を正し、脱力し、ブレスの口の形を「ほ」や「お」にすることで、深くブレスを吸うことができるようになります。

それが結果的に、フルート演奏時のブレスの音を目立たなくさせることにつながります。

 

 

フルート奏者もブレス音に悩んでいた一人

私自身、フルート演奏中のブレスの音が入ってしまうことが悩みの一つでした。

 

フルートを吹くことに必死で、一生懸命練習して、それを録音して聴くのですが、息継ぎのタイミングでブレスの音が耳障り…。雑音なんです。

 

どうしたらいいのだろう?と先生方からアドバイスをいただき、実践するのですが、やはり演奏中に余裕がありません…。

演奏に夢中になってしまうと、楽譜、指、姿勢、お腹の支え、ブレスの仕方、息の使い方…など、いろんなことを一度に全部気を配ってフルートを演奏することがなかなかできませんでした。

 

そこで、いろんな人の演奏を聴いて、どんな風に身体を使ってフルートの演奏をしている人が、いい演奏をしていて、フルートのブレスの音が気にならないのか、CDを聴いたりコンサートに出かけたりして研究しました。

 

フルートの演奏やブレスがうまくいっている人の共通点とは?

色々なフルート奏者さんの演奏を聴き比べた結果、フルートの演奏やブレスがうまくいっている方たちには共通点がありました。

 

  • 身体の使い方がナチュラル
  • あらゆるところに無駄な力が入っていない
  • 身体の軸が整っていて、体幹がしっかりしている
  • 無駄な動きがない

 

ということがありました。

 

私は吹奏楽部出身ですが、吹奏楽部出身のフルート経験者の「あるある」で、フルート演奏中に無駄に身体を動かして演奏してしまう癖がついていたりすることが非常に多いんですね。

いいフルートの演奏をしていて、ブレスの音が耳障りではない方たちは、演奏中にそういう無駄な動きが一つもありませんでした。

 

非常にナチュラルに、硬直もしていないし、無駄な動きが一切ない。

動いても、身体の真ん中に一本の軸がしっかりと入っていて、そこからブレないから、フルート演奏の全てが安定している印象でした。

 

 

それからというもの、そういったフルートの演奏を目指して日々たくさんのことに気を配り、自分のフルートの音をとにかく聴くことを心がけ、身体の使い方も含め改善していきました。

 

フルートのブレス音は性別も影響する?

そして、いろんな方を見比べていく中で気づいたことが、「女性の方が男性よりもブレス音が気になることが多い」ということもありました。

 

これにはいくつか理由があります。

女性の方がそもそも声が高いので、同じように「ひ」とブレスをしていたとしても、高い声の方が雑音に聞こえてしまう、ということ。

身体の面積が、女性の方が華奢で背も低いので、発する音自体がやはり音が高くなりやすいこと。先程の声の高さに通ずる部分です。

 

そして、やはり身体の構造上、男性の方が体も大きく、声も低いということは声帯も広く太いので、女性よりも多く息を吸うことができたり、喉を締めずにフルートを演奏することができやすい、という「傾向が」あるということです。

 

これは、全てのフルートを演奏する男性、女性に当てはまるわけではもちろんありません。

しかし、これは、身体の構造が違う以上、起こりやすい傾向の一つではあります。

 

私は女性なので、この事実は「不利」に感じることでした、

しかし、私はこれをネガティヴには捉えずに、より丁寧に考えて、フルートの練習も、ブレスの仕方も実践していく必要があるのだな、と思い、練習するようになりました。

 

フルートのブレスの仕方【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

フルートの演奏中のブレス音を改善していくために気を付けることは、

 

  • フルートを演奏中に自分の音をよく聴くこと
  • フルートを演奏する時に身体や喉などを脱力する
  • ブレスをする時の口の形がを「ほ」や「お」にする
  • フルートを演奏中にしっかり深くブレスを取る

 

これらに気を付けて練習していけば、多方面でいい影響がでていくでしょう。

もちろん、今日やって明日よくなるというものではありません。毎日の積み重ねが、気付けば「私のフルートのブレス音、気にならなくなったかも?」という結果に繋がります。

こつこつ積み重ねること以上に効果のあることはありませんので、正しい練習方法で続けていきましょう!

 

【フルート ブレスの仕方】息継ぎの音が入ってしまう時の対処法4選 Flute Breathing for any Flutist【YouTube】

動画でも説明しています。「は」や「ひ」のブレスの音、「ほ」や「お」と意識した時の変化も一緒に確認してみてくださいね。

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