【卒業なのか、逃げなのか。】
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こんにちは。フルート奏者の町井亜衣です。
『今の仕事を辞めようかと思っているけど…これって逃げなんじゃないのかって悩むんです』
こんなお悩みを、立て続けに聞きました。
Contents
私は「卒業」してきた
わたし自身は、自分の変革期に、それが逃げなのではないかと迷ったこと自体は非常に少ないのかもしれません。
医大に行きたかったはずなのに、音大に行く!と決めた時にも、担任の先生に「医大は諦めるんだな」と言われて、「諦めるんじゃありません、やりたいことが変わったんです」と、ハッキリ言いました。
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日本の大学にいるのがものすごく生きづらく感じていた頃、に留学のことを具体的にしていきましたが、
もともと留学はしたかったから、しかるべき時がきた、という感覚で完全に卒業でした。
パリからルガーノへ行く時も、「今の私にできることはここでやり切った」という感覚はしっかりあって、次のステージへ進みたい欲求が強くなっていました。
卒業なのか、逃げなのか
結局、「逃げ」なのか「卒業」なのかは、その人自身の物事の切り取り方でしかなく、事実はどちらでもないのだと思います。
そして、例えそれがもしも周りから「逃げだ」と言われたとしても、その決断と行動に自分自身が後悔せず次のステージに進んでいけるのなら、それは「卒業」であり、「ステップアップ」なのだと。
私はきっと、日本の大学からそのまま大学院に行っても、ルガーノに行かずにパリに留まっても、それはそれで素敵な経験をしていたと思います。
後悔することはない。
けれど、わたしはその選択を全く後悔していない。
だって、あの時決断して行動したからこそ今のわたしがここにいて、出会えた人たちがいるから。
違う選択をすれば違う未来がある。
あの時こうしておけば…と思うことにもしもなっても、今心が感じる方に進むことが、今必要なことで、それなら後悔するということも必要な経験なのだと思うのです。
それで損をするか、得をするかで選ぶのではなく、心が進む方向へ。
どんなにメリットで固めても、結局は、心が動く方にしか人間生きていけないと思うのです。
フルーティスト 町井亜衣
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