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【演奏家がチャンスを逃さないための4つの条件】
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フルート奏者の町井亜衣です。
演奏家にとって、よいお仕事の機会というのは大切なものですよね。
しかし、そういう機会は意外と前々から知らされている時ではなく、急な依頼となる場合もよくあります。
「●●さんが演奏できないから代わりに!」と、前日や前々日、急だと当日に連絡があり、ほぼリハーサルなし、ぶっつけ本番でどうにかしなければならないような・・・。
しかも、そのような依頼の場合、そのポストが非常に重要だったりするのです。
どうしたら、そんなチャンスの女神が前髪しかない状態で過ぎ去る瞬間に掴むことができるのかを書いてみました。
Contents
毎日いつでも演奏できるように基礎練習を欠かさない
これは非常に重要で、かつ、あまりできていない音大生や卒業生が多いと感じています。
現役の大学時代、「明日レッスンなの!!」とあわてて練習をしている人や、「今週レッスンないからいいの~」と練習をしない人など・・・。
ようは、演奏する機会がない場合練習をあまりしない、という人が非常に多いんですね。
そんな状態では、まずチャンスはやってきません。
たとえやってきても、どうしよう、練習していないよ!と引き受けることができないでしょう。
プロの演奏家になりたいのなら、たとえ今日、明日、人前で演奏する機会がなかったとしても毎日鍛錬を続けること。
これは当然のことです。
しかし、実際には出来ている人が少ないです。
※「演奏家が自信をつけるためにもっとも大切な事3選こちらに「継続」について書いています。↓↓↓
出来ている人が少ないという事はチャンスということでもありますね。
常にレパートリーを増やす努力をする
どんな仕事が舞い込んでくるかは舞い込んで来てみないとわかりませんが、自分自身が演奏家としてやりたいと思っている仕事のレパートリーを少しでも増やす努力はしておくべきです。
やはり、まるっきり知らない曲を数日で本番を迎えるよりも、少しでも知っている曲のほうが仕上がりは上がるでしょうし、本番中のメンタルの状態も初見よりはずっといいはずです。
演奏家として仕事をしていきたいのなら、自分が演奏していきたい仕事のレパートリーを増やし、その曲を常に勉強しておくことは非常に重要です。
初見力をつける。
レパートリーを増やしても当然、初見の曲が舞い込んでくる時もありますよね。
新作の演奏であれば当然、作品も作曲家も「初めまして!」の確立も高いです。
そして、手書きの読みにくい楽譜かもしれません。
そんな時でも慌てないためには初見力を磨いておく必要があります。
初見力を磨いて置けば、日々の練習時間のクオリティーを上げることができますし、急な仕事に答えられる確率もあがります。
演奏家は、初見力がある人ほどチャンスをつかみやすいのです。
アンサンブル力を磨いておく
急な依頼の場合、リハーサルがあまりできない可能性が高いです。
ソロの演奏の場合はいいかもしれませんが、アンサンブルやオーケストラと演奏する場合、アンサンブル力が備わっていないと非常に辛いものがあります。
楽譜がすばやく読めると同時に、そこで一緒に演奏家さんとのアンサンブルに素早くなじむためにも、日頃からアンサンブル力を磨いて置く必要があるでしょう。
まとめ
私の先生でもあるマリオ・カローリが急に来日できなくなり、東京のコンサートをいくつか彼の代わりに演奏したことがあります。
※当時の記事です↓
本番2日前に、共演した増本さんからご相談を受けました。
大好きな先生のピンチを是非とも救いたい!と思い、即答でOkのお返事をさせていただきました。
膨大に増やしておいたレパートリーと、フランス時代に鍛えられた初見力が役に立つ機会になりました。
アンサンブルに関しては、素晴らしい共演者に恵まれましたのですんなりと安心して演奏できました。
そして、最後に重要なのは、「私にその仕事はできる!」という自信なのかもしれません。
そんな自信を持たせてくれるのが、先に書いた4つの条件が満たされているか、なのだと思います。
まだまだこれからチャンスをものにしていきたい演奏家さんは4つの点を磨いていくことを是非お勧めいたします!
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