演奏会で携帯電話の音で失敗しないためには?
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演奏会で携帯電話の音で失敗したことがありませんか?
演奏会、コンサートの開演前は、必ず「携帯電話やアラームなどの音のなる電子機器の電源オフをお願いいたします」というようなアナウンスが流れます。
最近の東京のコンサートでは、アナウンスだけではなく、客席にスタッフさんが来てお客様たちに伝えている姿を見たことがあります。
こんにちは。フルート奏者の町井亜衣です。
これは、時代の変化も大きく関係している事だと考えています。
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演奏会では携帯電話の「音」をオフにする
これは、演奏会に限った話ではないかもしれませんね、きっと講演会やセミナーなどでもそうだと思います。
音のなるものをオフにして、その場にのぞむのが「一般常識」だと考えられていますよね。
電車の車内などを始めとする公共の場では、特に日本では音をわざわざ出すことを美徳としない文化もあります。
日本人は特に、そういった「音」に対して敏感なのかもしれません。
演奏会では携帯電話の音を切るのが「一般常識」のはずなのに、わざわざ告知する理由
時代の変化と共に、80年代くらいから、ポケベル、PHS、携帯電話…と、個人が音のなる電子機器を持つことが増えてきました。
以前は、ストップウォッチ昨日が付いた腕時計くらいだったものが、今は携帯電話は一人が1台はもつ時代。2台3台と持つ方もいるし、安全面も考えて小学生でも持っている時代になりました。
ということは、それだけの人数分、携帯電話も存在していて、コンサート会場に1000人のお客様がいた場合、1000倍の「演奏会中に音が出てしまう可能性」を秘めていることになります。
これは、完全に時代の変化によるものですね。
演奏会開演前のアナウンスだけでは携帯電話の電源オフに繋がらなかった
演奏会開演前、携帯電話オフのアナウンスが入らない会場はないはずです。恒例の台本の一つになっているはず。
それにもかかわらず、わざわざスタッフさんが、プラカードのようなものを持って客席を歩きながら電源オフを訴え促す。
それは、アナウンスだけでは効果がなかった、という背景があります。アナウンスだけで来場者全員が対応できるかというとそうではなく、演奏会中に音が鳴ってしまった…という事故は発生してしまっていたのでしょう。
実際にお客様が全員席に着かれたことを確認してからプラカードを持ったスタッフさんたちが声かけをするという場面では、携帯を確認している方が多くおられたので、そこまでしないと電源オフまたは音がならないように「しない」お客様が多いという事なのかな、と思いました。
演奏会中に音がなってしまった場面
私自身の演奏会中に客席から音がなったことは幸いな事になく、私のお客様方、ファンの方々は礼儀正しい方達ばかりでとても幸せです♡
しかし、聴きにいった演奏会場で音が出た場面には遭遇したことがあります。
演奏会場は、響く造りになっているから、とってもきれいに音が響くんですよね・・・。(良くも悪くも!)慌てて携帯をバッグから取り出して切る…。
だったら最初から切っておいたらいいのに…と思うわけです。
そもそも、公演中に携帯を出してメッセージを確認することだってできないわけです。着信もしかり。万が一音が鳴ってしまった時には周りに迷惑もかけるし、自分自身もハラハラしてしまう。鳴ってしまった後に自分がその客席に座り続けることすら恥ずかしい気持ちになったりすると思うのです。
何より、公演者、演奏者などのステージにおられる方に対して失礼なことをしてしまうわけです…。会場内の集中した空気感を一瞬で壊してしまう。
演奏会中に携帯電話の音がなって演奏中断になり、ニュースに取り上げられた
携帯音で演奏中断…というニュースが、2012年に出ていました。ニューヨークフィルのコンサート中の出来事です。
NYフィル、携帯アラームで演奏中断 2012/1/13付
【ニューヨーク=共同】米ニューヨークで10日夜開かれた名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックのコンサートで、携帯電話のアラームとみられる音が客席で鳴りやまず、指揮者が演奏を中断するハプニングがあった。12日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙などが報じた。
出典元:日本経済新聞
ほんとうにうっかり、ということだとは思いますが、非常に残念なことだと思います。
演奏会中に携帯電話の音を出さない方法
一番は、電源を切ってしまう事。どうせ演奏会中に携帯電話の中の情報を確認することもないわけですから、電源を入れておく意味もないのです。最近は着信だって、電源を切っていた間のものも通知してくれます。
けれど、最近は、アラームを付けていると電源をオフにしていてもアラームの時間に鳴らしてくれる優秀な携帯電話が増えていますね。
私は、アラーム設定がされていないか確認して、マナーモードに設定してからオフにしています。
マナーモードにしていれば、万が一の場合でも音はでずに済みますよね。
しかし、あのマナーモードの「ウ~ッ、ウ~ッ、ウ~ッ、ウ~ッ、」っていう振動音も、意外に目立つし気になるんですよ。なのでアラームオフの設定と、電源オフは必ず気を付けて行うことがおススメです。
演奏会では携帯電話の電源は潔くオフにしよう。
たった2時間程度の時間です。しかも真ん中に休憩時間もありますから、その間携帯電話がつながらなくて困ることもないでしょう。
こまるような事態の時に、コンサート会場などに来ていないでしょうから、潔く携帯電話の電源をオフにすることがいいと考えています。
あなた自身も気持ちよく演奏会の時間を過ごすために。
そしてその場に同席する同じ観客のみなさまのために。
なにより、ステージの上にいる演者の方に対するリスペクトのために。
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