フルートの日課練習 ソノリテ 音階
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こんにちは。フルート奏者の町井亜衣です。
先日、フルートの生徒さんから、「先生がどんな日課練習をしているのかとても興味があります!」と言われました。
なるほどー、と思ったので、どんなことをしているのか書いていきます。
フルートがうまくなりたい!という方の何か参考になれば嬉しいです。
Contents
まずは音出し:ソノリテ
フルーティスト定番・安定のソノリテ。
別のアプローチでソノリテを練習することも多いです。
私のおススメでお気に入りは、フィリップ・ベルノルド著「アンブシュアのテクニック」。
これは、生徒さんにもおススメしますし、レッスンの初めに一緒に取り組みます。
パッと見は、ただの分散和音に見える楽譜面ですが、結構奥が深いです。
ベルノルド氏から手ほどきを受け、彼が言いたいことの少しは理解しているつもりです。
今日はなんだかこれがうまくいかないな・・・
ということが時々ありますが、Aということがうまくいかないときはこれ、Bのときはこれ、という具合に、トレーニングする定番がいくつかありますが、このテキストの中にもいくつか定番があります。
不思議なほど調子がよくなるので、本当におススメです。
(詳しい練習の取り組み方は、また別の機会に書きたいと思います。)
音階:スケール
音階は、色々なテキストからチョイスしますが、定番はやっぱり、タファネル&ゴーベールの「17のメカニズム日課大練習/ルデュック社」
こちらの4番は暗譜しているので、リズムを変えながら、アーティキュレーションのトレーニングもかねて取り組みます。
それから、モイーズの「毎日の練習 (日課練習)」
これは、東京音大受験の時に音階の課題として指定されていた時からの付き合いで、徹底的に取り組んだものです。
それでも高音の調子が悪い時に取り組むとすごく楽に音が出せるようになるモイーズの教本があるのですが、
ちょっと今タイトルがわかりません。後で加筆しますね。(日本では売ってないのかも。)
【加筆】
20 EXERCICES ET ETUDES SUR LES GRANDES LIAISONS FLUTE
こちらです。
私は高音と低音のどちらかだと低音の方が得意なので、高音の調子を取り戻すのにこのテキストはすごく役に立ちます。
時間配分
時間がどれだけあるかにもよりますが、もしもゆとりのある日であれば、ここまでの基礎練習に1時間半くらい使います。
基礎練習ができていれば、作品練習はすごく楽に取り組めるので比重を高く置いています。
1時間半基礎練習ができる時であれば、
20~30分 ソノリテに関わること、
20~30分 音階に関わること、
20~30分 それでも調子が良くならないことがあればそれを見直す
という時間配分です。
そこまで時間がない時は、それぞれの時間が短くなるだけで配分はそんなに変わりません。
おまけ:長時間の練習
1日のスケジュールにもよりますが、できるだけ90分練習したら休憩を入れるようにしています。
すごく集中できていて乗っていたらその限りではないのですが、1日の集中力と体力配分を考えると、90分集中して休憩を入れ、また90分やって休憩を入れ・・・という方が、多くのことを処理することができると体感として感じているからです。
どうやら、それは心理学的(脳科学的?)にも証明されている事のようです。
後で何でそれを学んだのか改めて加筆しますね。
なので、学生の頃、1日オフで練習だけできる日のスケジュールは、
6時 起床
7時 練習開始(90分練習)
8時半 一旦休憩
9時半 練習開始(90分練習)
11時 一旦休憩 雑務をしたりランチを作ったりして
13時 練習開始(90分練習)
14時半 一旦休憩 お昼寝をします。90分ほど。
16時半 練習開始(90分練習)
18時 一旦休憩 夕ご飯食べたり色々します。
20時 練習開始(90分練習)
21時半 練習終了 お風呂入ったり色々して、
24時 就寝
こんな感じでした。
90分の練習を5セット。
夕方お昼寝するのはわざとで、ここで寝た方が集中力が持ち。、体力も気力ももつのでそうしていました。
高校生の時は、1日の練習時間を目標10時間としていたのですが、出来ないことはないけれど、次の日に疲れが持ち越されてしまうためトータル的に効率が悪かったです。
まとめ
上記が日ごろの日課練習ですが、調子によってもちろん異なるテキストを出してきます。
生徒さんにおススメするものも、その時の生徒さんのお悩みや克服するといいことなどを考えて決めていますので、まったく違うものかもしれません。
けれど、必ずあなたが今抱えているお悩みなどは乗り越えていけることです。
今ある課題をしっかり取り組んでみてくださいね。
というわけで、私の日課練習でした!
何かの参考になれば幸いです。
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